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コラム

八重歯の矯正治療について

八重歯とは?

八重歯とは歯が重なり合ったり、不揃いに生えてる歯並びの状態で、犬歯(糸切り歯)が入りきらずに下りられず(上顎の場合)生えている途中で止まったままの状態のことをいいます。

乳歯から永久歯に生え変わる際に、十分なスペースがなかった場合、ズレた位置に生えて八重歯になってしまうのです。特に、犬歯はほかの歯と比べて永久歯が生えてくるタイミングが遅く、高い確率で八重歯になってしまいます。また、もともとアゴの骨が小さい人は歯が生えるスペースが狭いため、八重歯になりやすいとも言われているのです。

一昔前までは八重歯はチャーミングと言われ、1980年代に人気のあったアイドルに八重歯が多かったことから、敢えて八重歯を残している人や八重歯に憧れる人も多かったようです。ですがそれはあくまでも日本の独自の基準です。特に欧米ではドラキュラの牙とも言われており不吉の象徴と言われているようです。近年の国際社会ではやはり整った歯並びが必要とされてきたこともあり、八重歯の矯正を始める人が増えています。

八重歯がある事のデメリット

歯磨きがしづらい

歯と歯が重なり合う部分は歯ブラシが届きにくく、どうしてもみがき残しが出てきてしまいます。 そのため、正常な歯並びの人以上に丁寧に歯磨きをしないと歯周病や口臭などのトラブルを引き起こしてしまいやすくなります。

口内炎になりやすい

尖った犬歯が八重歯になっている場合は、生え方によっては歯茎や唇・舌などを傷つけてしまうことがあり、さらにその傷が口内炎の原因になってしまうことがあります。

年をとった時にコンプレックスになる

若い時は可愛いと言われ、ご自身のチャームポイントであった八重歯(日本だけですが)も加齢が進むとともに顎の筋力が衰え、ほうれい線が目立つとともに八重歯もさらに目立ってきてしまいます。

他の歯に負担をかけてしまう

犬歯には他の歯にかかる負担を軽減させる役割があるのですが、犬歯が八重歯になるとその働きが弱まってしまうため、他の歯に負担がかかって場合によっては知覚過敏を引き起こしてしまいます。

口腔内を不潔にしてしまう

八重歯があると犬歯が出ている分、口が閉じにくくなって就寝中も半開きになってしまいます。口呼吸が多くなり、口腔内に最近が増殖しやすくなるなど口腔内の健康に影響があります。

抜歯はしなくてはいけないの?

犬歯は横の力に最も強い歯なので、理想的には歯並びを矯正治療で治して、本来の働きをさせることが好ましいと考えます。この歯を抜いてしまうと、噛み合わせがうまくいかないことがあります。

そこで、まず矯正できるかどうか検討します。犬歯が大切なのは、最も寿命が長い歯であり、食べ物を奥歯で磨り潰す時の顎の運動を支えて誘導する犬歯誘導(けんしゆうどう)という役割があるからです。

一方でどうしても犬歯を抜歯しなくてはならないケースもいくつかありますのでご自身の八重歯がどのような状態なのかを把握して、歯科医師と納得いくまで検討しましょう。どんな歯でもなるべくなら抜歯はしたくないですよね。 抜歯の有無を確認したら次は矯正の方法です。

抜歯はしなくてはいけないの?

通常の矯正方法と同じでブラケット治療、裏側矯正、マウスピース矯正での矯正、また歯を小さく削って八重歯が入るスペースを作り、歯並びを整えるセラミック矯正なども色々な方法があります。治療法によっては難症例だと対応できない治療法もありますのでご自身の症状に合わせた治療法を検討しましょう。

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