インビザライン・ティーンの内容について
矯正治療の方法は、大人と子どもで異なります。中学生・高校生といった10代のお子さまは、永久歯が完全に生え揃っていないので矯正治療の方法も一般的なインビザライン・フルの矯正方法とは異なります。
インビザライン・ティーンは、薄く透明なマウスピース型の矯正装置「アライナー」をお一人おひとりの歯に合わせて作成し、新しいマウスピースを2週間間隔で交換することにより徐々に歯並びの矯正を行います。ワイヤーによる目立つ矯正方法ではないので、思春期のお子さまにもストレスなく使用していただくことができます。
中学生・高校生のためのマウスピース矯正
インビザライン・ティーンは、10代の中学生・高校生のための新しいマウスピース矯正方法です。従来、10代の方の口腔内は、成長過程にあり、歯の生え変わりやあごの発達のため、成人を対象としたインビザラインのマウスピース矯正で治療することは難しかったのです。
インビザラインのシステムを10代の中学生・高校生のために応用したシステムがインビザライン・ティーンなのです。
いつから使用できるのか?
第2大臼歯(12歳臼歯)が生え揃う小学校の高学年~中学生くらいからインビザラインによる矯正治療を行うことができます。当クリニックでは、小学校の高学年~中学生の患者さまに対しては、「インビザライン・ティーン」での矯正治療をお勧めしています。小学校の高学年~中学生の時期に矯正を始めると、さまざまなメリットがあるのです。
- 噛み合わせが良くなれば、効果として全身の健康と口腔環境が整えられます。
- コンピューターシュミレーションを活用することにより萌出途中の歯並びにも対応できます。
- ワイヤーによるブラケット矯正と比較するとスポーツや楽器などの趣味に与える影響も少なくなります。
- インビザラインティーンは保護者の方が最も心配されるマウスピースの紛失に対しての保証システムもあります。
- 透明のマウスピース矯正のため目立つこともないので心理的ストレスがありません。
マウスピースが透明のため目立つこともありません
透明なマウスピース型のインビザライン・アライナーを使用するため、装着していてもワイヤー型のように目立つことがありません。
矯正していることを気づかれないので、年頃のお子さまもストレスを感じることなく矯正治療を行うことができるのです。
お好きな料理をお召し上がりください
ブラケット矯正の場合、ワイヤーを使用するので装置の間に食べた物が挟まりやすくなります。場合によっては、食べ物を小さくカットするなど注意する必要もあります。
カレーのような着色しやすい食べ物や、お餅のような装置にくっつきやすい食べ物は避ける傾向にありました。インビザライン・ティーンの治療では、ワイヤー矯正のような痛みも少なく、取り外し自由のため、お好きな料理を楽しむことができるのです。
生活は普段と変わりません
ブラケット矯正では、スポーツなど活発な運動をすると、ブラケットやワイヤーを原因とする怪我を負うことがありました。マウスピース型のアライナーを使用するインビザライン・ティーンは、怪我を負う可能性を軽減することができるのです。
吹奏楽の楽器の演奏についても、インビザラインのマウスピースは、取り外すことができるので普段通りの演奏ができます。インビザライン・ティーンを使用することにより、普段と同じように中学・高校での生活を楽しむことができるのです。
周囲が気になる思春期の矯正治療は目立たない装置で
矯正治療について、一般的に大人の場合は、自分自身の意思に基づいて治療を行います。ところが、お子さまの場合は、自分自身の意思ではなく、やらされている場合が多いのではないでしょうか?大人のように矯正治療の目的やメリットを自覚して行うのと、お子さまのようになかば強制されるように行うのでは、心理的なストレスのかかり方も異なります。思春期の矯正治療には、注意が必要です。
矯正治療を行っていることを周囲が気がつかないこと、目立たないことがとても重要なポイントといえるのです。インビザラインによる最新の矯正方法は、透明のマウスピースを使用することで見かけのコンプレックスを解消します。コンプレックスのない健全な学校生活を送ることが思春期のお子さまにとって最も重要なことなのです。
虫歯や歯周病になりにくい矯正治療
歯に対する関心の低い小学生~中学生の時期に歯にブラケット矯正の装置つけると、歯磨きがうまくできないため、装置の周辺の掃除がおろそかになり、虫歯や歯肉炎になるリスクが高くなります。
インビザラインのマウスピース型の矯正装置だと、取り外して歯磨きをすることができるので歯の磨きやすさは、ブラケット矯正とは比較になりません。インビザラインは、大切な永久歯を虫歯や歯周病から守ることのできる矯正治療といえるのです。
お子さまの方が大人の矯正治療よりもメリットがあります
大人になって、親知らずがすべて生えてからの矯正治療は、親知らずのために歯並びが崩されていることもあり、歯を整えるためのスペースがない場合があります。そのため、第一小臼歯(上下・計4本)を抜歯しなければならないケースもあるのです。
永久歯が完全に生え揃っていない時期に矯正治療を行うと、未成熟な軟らかく成長中の骨のため、歯間を確保したりアゴを矯正したりすることも行いやすいのです。また、将来的にも抜歯をせずに矯正治療を行うことができる可能性が高まります。矯正治療を始める時期が早いと移動後の歯も安定しやすくなるのです。